スロットで勝つために一番大事なことは何か、と聞かれたら、自分は迷わず「店選び」と答える。
台選びも、設定判別も、ヤメ時も、すべては店選びの後の話だ。どれだけ判別が上手くても、設定1しか入っていない店では勝てない。逆に、店選びさえ正しければ、判別が多少雑でも勝ちに近づける。
この記事では、自分が店を選ぶときに実際に見ていることを、全部書き出していく。
設定1しかない店は、どんなに数字が良くても1でしかない
最初に一番大事なことを書いておく。
設定1しかない店では、どんなに良い数字の台も設定1だ。
当たり前に聞こえるけど、ホールで実際にやってしまう人は多い。合算1/120のマイジャグを見つけて「これは高設定だ」と座る。でもその店が普段から設定1しか使っていないなら、その台はたまたま引けているだけの設定1でしかない。
REG回数で設定がどこまで分かるかを計算した記事で書いたように、マイジャグの設定1と設定4を8割の精度で見分けるには、1日フルに回してやっと届くかどうかだ。台の数字だけで設定を当てるのは、そもそも無理がある。
だからこそ、「この店には高設定がある」という前提を、台に座る前に作っておく必要がある。その前提を作るのが店選びだ。
データ公開店しか行かない
自分は、基本的にデータを公開している店にしか行かない。
データ公開店なら、その日の結果を後から全部確認できる。どの台に、どれくらいの数字が出ていたか。どの日に、どの機種が強かったか。これがないと、その店に高設定があるのかどうかを判断する材料が何もない。
データ非公開の店は、勝ったのか負けたのか、設定が入っていたのかすら分からない。運良く勝てても、次に活かせない。
例外は、近所の店で毎日自分でデータを取れる場合だけ。 仕事帰りに毎日のぞける、閉店前に島の数字を全部メモできる、という店なら、非公開でも自分でデータを作れる。ただし、これは手間がかかる。最初はデータ公開店から始めるのが正解だ。
1店舗に固執せず、選択肢を持つ
「この店しか行かない」という打ち方は、いずれ負ける。
どんなに良い店でも、毎日高設定を使うわけではない。回収日もあるし、店の方針が変わることもある。ライバルが増えて、座れなくなることもある。
自分は常に、行ける店の候補を複数持つようにしている。
- 曜日や日付ごとに「この日はこの店が強い」という店を、それぞれ持っておく
- メインの店が弱い日に行ける、サブの店を持っておく
- 抽選に外れたときに移動できる、近くの店を把握しておく
選択肢があれば、「今日はこの店はダメそうだから行かない」という判断ができる。行かない判断ができることも、立ち回りの一部だ。
答え合わせできる店を、必ず1つは持つ
これはかなり大事なのに、意外とやっていない人が多い。
夜に「今日の設定の答え合わせ」ができる店を、最低1つは持っておく。
LINEのオープンチャットやSNSで、閉店後にその店の結果や、示唆が出た台の情報が集まっている店がある。こういう店は、自分の読みが当たっていたのか、外れていたのかを、その日のうちに確認できる。
- 自分が「高設定」と判断した台は、本当に高設定だったのか
- 自分が見切った台に、後から高設定の示唆が出ていなかったか
- 店はどの場所に、どの単位で高設定を入れていたのか
これを毎回確認していくと、その店の癖がどんどん見えてくる。 答え合わせができない店は、何年通っても「たぶんこうだろう」から先に進まない。答え合わせできる店は、通うたびに自分の精度が上がっていく。
高設定に「自分が座れるか」を重視する
店選びで見落とされがちなのが、これだ。
その店に高設定があるかどうかより、自分がその高設定に座れるかどうかのほうが大事。
極端な例を出す。
- 100台全部が高設定でも、1万人並ぶ店なら行かない
- 店内に高設定が5台しかなくても、高い確率で座れるなら行く
実際に数字で比べてみる。マイジャグの設定6を1日(8,000G)打ち切ったときの期待値を約+2,256枚として、「座れる確率」を掛けるとこうなる(座れなかった日は打たずに帰る前提)。
| ケース | 高設定の台数 | 狙ってくる人数 | 高設定に座れる確率の目安 | 1回行ったときの期待値 |
|---|---|---|---|---|
| 全台高設定の大イベント | 100台 | 1万人 | 約1% | 約+23枚 |
| 全台高設定・中規模 | 100台 | 1,000人 | 約10% | 約+226枚 |
| 高設定5台・場所の傾向が読める | 5台 | 10人 | 約50% | 約+1,128枚 |
| 高設定5台・ほぼ誰も気づいていない | 5台 | 2人 | ほぼ確実 | 約+2,100枚 |
※座れる確率は「高設定の台数 ÷ 狙ってくる人数」のざっくりした目安。
「全台高設定」という言葉は派手だけど、人が集まりすぎると、1回行ったときの期待値はほとんど残らない。逆に、地味な店で少ない高設定を確実に取れるなら、そっちのほうがずっと稼げる。
見るべきなのは「高設定の数」ではなく、「高設定の数 ÷ ライバルの数」だ。
その店の「高設定」の基準を理解する
同じ「高設定が入っている店」でも、店によって高設定の中身が違う。
- 4・5・6を高設定として使う店
- 5・6を高設定として使う店
- 6だけを高設定として使う店
さらに、低設定側も「1しか使わない店」と「2や3も混ぜる店」がある。この組み合わせを理解しているかどうかで、同じ示唆の意味がまったく変わってくる。
たとえば、終了画面やトロフィーなどの設定示唆で考えてみる(示唆の意味は機種によって違うので、各機種の解析で確認してほしい)。
高設定は5・6、低設定は1しか使わない店の場合
- 「設定2以上」を示す示唆(銅トロフィーなど)が出たら、その台は1ではない。この店では残りが5か6しかないので、一気に高設定がほぼ確定する。
- 「奇数設定」を示す示唆も強い。「設定2以上」と「奇数」が両方出れば、残るのは3か5。この店は3を使わないので、5がほぼ確定する。
2を多めに使い、高設定は4・5・6の店の場合
- 「設定2以上」の示唆が出ても、この店では2の可能性が普通に残る。1を否定しただけで、高設定の根拠としては弱い。
- 同じ銅トロフィーでも、さっきの店ほどの価値はない。
示唆の価値は、示唆そのものではなく、その店の設定の使い方で決まる。 店の基準を知らずに示唆だけを追いかけると、弱い示唆で粘ったり、強い示唆を見逃したりする。
店長の癖と、特日の傾向を把握する
最後に、店ごとの「癖」だ。高設定の入れ方には、必ず店長の癖が出る。
イベントの形式を把握する
その店は、特定日に高設定をどういう単位で入れるのか。
- 全台系(機種単位で全部)
- 1/2、1/3(機種の半分、3分の1)
- 3台並び、5台並び
- 末尾(台番号の下1桁)
形式が分かれば、朝の台選びの考え方がまったく変わる。全台系の店なら機種を当てにいく。並びの店なら場所を読む。末尾の店なら数字を読む。
場所と末尾の傾向を見る
- 角台や島の端に入れやすいのか、真ん中に散らすのか
- よく入る場所が決まっているのか、毎回変えてくるのか
- 末尾は毎回ランダムなのか、日付と関係があるのか
これは過去のデータを何回分も見て、初めて見えてくる。前の章の「答え合わせできる店」が、ここで効いてくる。
オススメ機種の扱いを知る
店が「オススメ」と打ち出している機種を、どう扱っているか。たとえば「オススメ機種には毎日必ず1台は高設定がある」という店なら、オススメ機種の島は毎日チェックする価値がある。逆に、オススメと言いながら何もない店もある。
取材やSNSの「公約」を守る店か
今はホールが直接イベントを告知できないので、取材や来店、SNSでの匂わせで「この日は何かある」と伝える店が多い。大事なのは、その公約を守る店かどうかだ。
- 取材の内容(全台系、並びなど)どおりに入れてくるか
- 匂わせておいて、実際は何もない「ガセ」をやらないか
- 1回ガセをやった店は、その後も繰り返すことが多い
公約を守る店は、取材の内容をそのまま信用して立ち回れる。ガセをやる店は、取材の日こそ疑ってかかる必要がある。
ほかにも見ておきたいこと
ここまでが自分の軸だけど、あわせて見ておくと精度が上がるポイントも書いておく。
交換率
等価交換と非等価交換(5.6枚交換など)では、同じ設定でも期待値が変わる。非等価の店では、現金で借りたメダルを交換するたびに目減りするので、設定4程度ではほとんど期待値が残らない。非等価の店で戦うなら、狙いは5・6に絞るべきだ。
抽選の仕組みと人数
入場抽選なのか、並び順なのか。抽選なら、毎回どれくらいの人数が来るのか。抽選番号が悪かったときに、どこまで粘ってどこで見切るのか。これを事前に決めておくと、外れた日に無駄な時間を使わずに済む。
回収日を見極める
高設定を使う日があれば、必ず回収する日もある。自分が狙っている日以外の日に、その店がどれくらい回収しているかを見ておくと、「今日は使ってくる日」と「今日は捨てる日」の区別がつきやすくなる。
自分のメモを残す
データサイトや答え合わせの情報は、時間がたつと流れていく。自分が行った日の判断、結果、答え合わせの内容を、簡単でいいのでメモに残しておく。半年分のメモは、どんなデータサイトよりも自分の役に立つ。
まとめ:店選びのチェックリスト
| 見るポイント | 確認すること |
|---|---|
| 高設定があるか | 設定1しかない店ではないか。台の数字より先に、店に高設定がある前提を作る |
| データ公開 | 結果を後から確認できるか(非公開は、毎日自分でデータを取れる近所の店だけ) |
| 選択肢 | 曜日・日付ごとに行ける店、サブの店、移動先を複数持っているか |
| 答え合わせ | 夜に設定の答え合わせができる店を、最低1つは持っているか |
| 座れるか | 「高設定の数 ÷ ライバルの数」で考えて、自分が座れるか |
| 高設定の基準 | 4・5・6なのか、5・6なのか、6だけなのか。低設定は1だけか、2・3も混ぜるか |
| 店長の癖 | イベント形式、入れやすい場所、末尾の傾向、オススメ機種の扱い |
| 公約 | 取材やSNSの公約を守る店か、ガセをやる店か |
| その他 | 交換率、抽選の人数、回収日の傾向、自分のメモ |
立ち回りの話というと、どうしても「どの台を選ぶか」「何ゲームでヤメるか」に目が行きがちだ。でも、その前に勝負の8割は終わっている。どの店の、どの日に行くのか。そこで正しい選択ができていれば、あとは高設定に座って打ち切るだけだ。
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※期待値は、マイジャグラーの設定6の機械割(109.4%)をもとにした当サイトの試算。設定示唆の意味は機種ごとに異なるため、各機種の解析情報を確認してください。
